NTTドコモビジネス:「DevSecOps」で社会課題解決DXを加速、多様なニーズにも応える高速開発の実現へ

2026.01.13

クライアント
NTTドコモビジネス株式会社
企業URL
https://www.ntt.com/index.html
担当部署
ビジネスソリューション本部 ソリューションサービス部 デジタルイノベーション部門
業界
IT・通信
支援内容
開発・運用業務への共通プロセス(DevSecOpsプロセス)導入推進
プロジェクト概要

NTTドコモビジネス株式会社は、法人のお客さまに対し、価値あるソリューションをワンストップで提供し、社会課題の解決に貢献する産業・地域DXのプラットフォーマーを目指しています。デジタルイノベーション部門では、市場競争力の強化に向け、社内の開発・運用業務において「シーズ」と「顧客ニーズ」の双方を起点に、顧客・案件の拡大と提供サービスの質・量の向上をミッションとしています。しかし、法人向けビジネスでは、顧客ごとに異なる要件への対応が不可欠です。こうした多様性を踏まえ、社会課題の解決や産業・地域DXの推進につながる共通価値を創出するため、どのプロセスを共通化し、どのような仕組みを構築すべきかについて、議論を重ねてきました。AKKODiSはこの議論段階から協力し、共通プロセス(DevSecOps)の定義・確立に貢献しました。しかし、プロセスを定めた後も「いかに浸透させるか」という点で大きな課題があり、同部門のメンバーが開発プロジェクトに伴走し、共通プロセス導入を支援・推進しています。

そこでAKKODiSは、現場に深く融合(Fusion)するパートナーとしてともに伴走することに加え、直近では浸透支援に向けて社内ステークホルダーへのヒアリング、社外事例調査や専門家インタビュー、さらにBIツールによる案件状況の定量的な可視化を行い、導入率改善のアクション立案に貢献しました。今後は、生成AIとRAG(Retrieval-Augmented Generation)の活用により、さらなる業務の効率化と標準化を目指すことで、より高度なデジタル変革を推進していきます。

今回のプロジェクトについて、NTTドコモビジネスの安達さま(担当課長)、岸田さま(主査)、池田さま、およびAKKODiSのテックコンサルタントである齊藤、田中、大山にお話を伺いました。

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課題背景〜成果までの具体事例をご紹介

抱えていた課題

7年以上の継続支援と、新たに見えたDevSecOpsプロセス浸透の壁

―はじめに、NTTドコモビジネスさまのデジタルイノベーション部門のミッションについて教えてください。

安達さま:デジタルイノベーション部門は、弊社の法人向けビジネスの市場競争力や利益向上のため、社内の開発・運用業務において できるだけ人手を排し自動化を目ざす仕組みとして共通プロセス(DevSecOpsプロセス)を定め、導入を推進することをミッションのひとつとしています。その中で私たちのチームは、社内の開発を伴うプロジェクトチームに伴走する形で、そのプロセスの導入を推進し、自動化・効率化などの支援をしており、AKKODiSさんにもご協力いただいています。

NTTドコモビジネス
ビジネスソリューション本部 ソリューションサービス部
デジタルイノベーション部門 担当課長
安達 佳宏 さま

―今回のプロジェクト以前から、長くご支援させていただいておりますが、当初の印象はいかがでしたか?

岸田さま:AKKODiSさんとの最初のお付き合いは、2018年頃になります。当時の私たちは、「ビルの空調にセンサーをつけてデータを分析しよう」といったIoT案件の新規提案をお客さま向けに行っていました。そこでちょうど人手が足りていないときに、手を貸していただいたのが、AKKODiSの齊藤さんでしたよね。

AKKODiS齊藤:はい、それがAKKODiSに入社して最初にアサインされた案件でして、私としても御社とは入社以来ずっとお付き合いさせていただいています。NTTドコモビジネスさまをご支援させていただく中で、新しい技術や未経験の業務に取り組む際には、必ず「なぜこの進め方なのか」を自ら伝え、必要に応じて確認するよう心がけています。こうしたやり取りを通じて、要望に応じた単なる技術的な対応にとどまらず、同じ目線で目的を共有したコミュニケーションができていると感じています。

岸田さま:当初は、本当に人手が足りていないところをご支援いただくという形で、特にコンサルティング的な動きは求めていませんでした。ただ何年も一緒にお仕事をする中で、だんだんと「ここはAKKODiSさんに相談できそうだ」という範囲が徐々に広がっていったように思います。

NTTドコモビジネス
ビジネスソリューション本部 ソリューションサービス部
デジタルイノベーション部門 主査
岸田 経哉 さま

―そこから今回の「DevSecOpsプロセス導入支援」のプロジェクトはどのように始まっていったのでしょうか?

岸田さま:弊社は、多様な社会課題を解決するために「Smart World」の実現を目指して、非常に幅広い領域で事業を行っています。各領域で個別のプロジェクトごとに様々なシステムの開発が進められつつあったため、このままだと将来的に個別最適化された「技術的負債」が蓄積されていくであろうことは目に見えていました。そうならないように「開発/商用基盤や運用を統一していこう」と動き始めたのが、DevSecOpsプロセス導入プロジェクトの原型です。

―DevSecOpsプロセスの導入にあたっては、どのような点が課題になっていましたか?

岸田さま:「ツール導入」「基盤の統一」「運用の統一」という3本柱で進めているのですが、やはり各現場でこれまで続けてきたやり方がありますから、なかなか浸透していかないのが一番の課題です。

池田さま:DevSecOpsのツールや基盤などは揃ってきていても、各現場に対して「こうやって使っていくんだ」ということを伝えていかなければならない、というのが現状です。また、開発にあたっては、品質・セキュリティ等を担保するため、複雑かつ大量の社内手続きを乗り越えていく必要があることも、一つのハードルとなっていました。AKKODiSさんには、そういった社内での手続きや調整をできるだけスムースにするための整理もしていただいています。

NTTドコモビジネス
ビジネスソリューション本部 ソリューションサービス部
デジタルイノベーション部門
池田 昌哉 さま

AKKODiSの取り組み

DevSecOpsプロセスの課題を調査し、解決策を提案

― AKKODiSとしてはDevSecOpsプロセス導入の課題に対して、具体的にどのようにして取り組みましたか?

AKKODiS齊藤:DevSecOpsのプロセスを浸透させるには、「あるべき論」だけで話しても進みません。そこでまずは、NTTドコモビジネスさまの社内ステークホルダーの方々へのヒアリングを通じて現場の実態を把握するとともに、社外の事例調査や専門家へのインタビューなども実施し、現状の課題を分析することから始めました。我々は経営コンサルティングファームのように、トップダウンで経営課題から戦略を立てることはできませんが、現場で一緒に働いているからこそ気づけることや、見えてくるものがあると考えています。

AKKODiS大山:そうした各案件の状態をBIツールで可視化・分析する、という部分を私は担当させていただいています。

AKKODiS田中:私はDevSecOpsプロセスの導入状況を踏まえて、各案件に対して効率化のためのアクションなどを提案していく役目を担っております。

AKKODiS齊藤:このようにお客さまの現場に密着して信頼関係を築き、共に課題への解決策を導き出すアプローチは、まさにAKKODiSが目指す「Fusion Activators」という在り方そのものです。

AKKODiSコンサルティング株式会社
Prime Account本部 Customer Success事業部 事業部長(Customer Success Director)
齊藤 陽介

―そうした調査や提案を受けて、NTTドコモビジネスさまとしては、どのように感じられましたか?

安達さま:実際に現場のプロジェクトにかかわるメンバーが感じている内容などの定性的な話は、事前に想定していた仮説の内容が検証されたという印象です。定量的な調査結果は、いままでデータとして取得できていなかったので、できていること・できていないことがより明確になり、次のアクションにつなげやすくなったと感じています。

岸田さま:調査いただいた社内ヒアリングの結果や他社の事例から、「どんな現場には浸透していないのか」という課題のパターンを見つけることができたのがよかったですね。

AKKODiSコンサルティング株式会社
Prime Account本部 Customer Success事業部
田中 稚奈

―AKKODiSとしては、お客さまと融合(Fusion)してプロジェクトを進めることで、何か成長や学びを感じましたか?

AKKODiS齊藤:Fusion ActivatorsとしてNTTドコモビジネスさまをご支援させていただく中で、ITアーキテクトとしての視点を身につけられました。これまで見えていた領域は、アプリケーションのフレームワークや設計にとどまっていましたが、より迅速かつ効率的な開発を進めるために必要な基盤、運用の考え方、テスト自動化を前提とした初期設計など、システム全体を俯瞰できるようになったと感じています。実案件でのベストプラクティスに間接的ながら携われたことも、大きな成長につながりました。

AKKODiS田中:私も前職ではアプリの開発をしていたのですが、現在はビジネスや業務をどう改善していくか、ということを主に考えています。いまだに難しさを感じてはいますが、「一緒に改善を進めていきたい」という意識を強く持ってご支援させていただいています。

AKKODiS大山:私個人としては、BIツールを使ったデータの可視化・分析という未経験の業務に挑戦しながら、みなさんの業務をサポートできることに大きなやりがいを感じています。今後は、もっとスピード感を出していきたいですね。

AKKODiSコンサルティング株式会社
Prime Account本部 Customer Success事業部
大山 健一

プロジェクトの成果

現状が可視化され、改善に向けたアクションがスムーズに

―今回のプロジェクトによって、どのような成果が生まれていますか?

安達さま:最も大きな変化は、BIツールによって現状が可視化されたことです。定量的データをもとに課題を分析して、改善のためのアクションが打てるようになりました。

池田さま:現在は、調査から見えてきた「DevSecOpsプロセスが浸透していない現場」のパターンごとに、どういったアクションを打つかというのを考えて、実行に移しているところです。

―AKKODiSによる支援全体に対しては、どのような印象を受けていますか?

岸田さま:通常の受委託契約においては、どうしても「発注側」と「受託側」という関係性になってしまうことが多いです。しかし、AKKODiSさんは「正解がない問題」を一緒に解く、という関わり方をしてくださっているように感じます。

池田さま:我々がざっくりした要件しか出せないときでも、「こういうことですか?」と聞きながら進めてくれて、「モヤモヤ」を形にしてくれるところに助けられています。

安達さま:私たちがチャレンジしている課題は、世の中に答えがあるものではなく、何をするべきから考えなくてはならないケースがほとんどです。AKKODiSの皆さんと、これらの課題にどのように対処していくかを議論でき壁打ちをさせていただけますし、仮に考え方が少しずれたとしても気軽にお話してお互いの認識を合わせたりできることもありがたいですね。今回のプロジェクトにおいても、「そもそも私たちのビジネスに合ったDevSecOpsとはどういうものか?」という部分から考えなければならないので、同じゴールに向かって、同じ目線で話せるのは、すごく大事なことだと感じています。

―最後に、プロジェクトの今後の展望とAKKODiSへの期待を教えてください。

池田さま:今後は、AIを導入したいという話が出ていますね。開発プロセスにAIを組み込んでいくための方法を、一緒に考えていけたらと思います。

安達さま:DevSecOpsのプロセスだけでなく、私たちの業務自体にAIを組み込んだらどうなるのか、何を目指し何から取り組むべきかという点についても、AKKODiSさんの知見を借りながら試行錯誤を続けていきたいです。

―NTTドコモビジネスさまからの期待を受け、AKKODiSとしてどう応えていきたいですか?

AKKODiS齊藤:ぜひ我々としても、AIの導入には取り組んでいきたいです。Fusion Activatorsとして、NTTドコモビジネスさまの現場を深く理解している我々だからこそ、AIの活用も含めて最適な方法でDevSecOpsプロセスの拡張を進めていけると考えています。

そして、このプロジェクトを成功事例として、NTTドコモビジネスさまの部門全体、ゆくゆくはグループ全体に広げていきたいですね。今後ともよろしくお願いいたします。

写真右
AKKODiSコンサルティング株式会社
Prime Account本部 Customer Success事業部 営業(Customer Success Lead)
五十嵐 俊平

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Fusion Activatorsとは

 

日常から現場までお客様と業務をともにするテックコンサルタントが、信頼関係と現場理解をベースに本質的課題を特定し、お客様とAKKODiS互いの資産を融合〈Fusion〉して現場改革を目指す、当社ならではのサービスです。

 

 

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