IOWN構想の実現に向けたAKKODiSの軌跡
2026.07.13
NTTグループが提唱し、世界中の企業や学術機関が協力して推進する次世代コミュニケーション基盤「IOWNⓇ」※1が、2032年の本格普及に向けて大きく前進しています。テックコンサルティング企業である我々AKKODiSコンサルティングは、その大規模プロジェクトを人財開発とテックコンサルティングの両面から支援するため、積極的な取り組みを続けています。そこで本稿では、AKKODiSコンサルティング株式会社 Principal, Head of IOWN Promotion Officeの森本直彦が、IOWN構想の実現に向けたこれまでの歩みを振り返ります。
※1 Innovative Optical and Wireless Networkの略で、NTT株式会社の商標または登録商標。以下IOWN

Index
テックコンサルティング企業であるAKKODiSがなぜIOWN構想に参入したのか
世界には、地球温暖化や環境破壊など、さまざまな問題が山積しています。そうした課題を解決するためには、膨大なデータの分析が必要とされています。ところが、データ量が増えれば増えるほど、それを処理するデータセンターの電力消費量は爆発的に増大してしまいます。さらに、コロナ禍を機に普及したリモートワークやSNS利用、AIの飛躍的な進化などに伴う消費電力の急増は、今や世界規模の社会課題となっています。こうしたジレンマを解決するための切り札として期待されているのが、2019年5月にNTTグループが発表した「IOWN構想」です。
IOWN構想は、従来の電気通信に光通信技術を取り入れることで、電力効率100倍・伝送容量125倍・エンドツーエンド遅延1/200を目指す革新的な構想です。
我々AKKODiSは、こうした国際的な課題の解決につながる世界スケールの事業をお客さまと共に創出することを使命としています。そこで、IOWN構想を人財開発とテックコンサルティングの両面から支援するために、2024年1月に「IOWN推進室」を立ち上げました。この年は、社内外に対してAKKODiSがIOWN構想を推進する決意を表明した年でした。
次世代コミュニケーション基盤「IOWN®」の実装に向けた人財輩出を担う、新組織「IOWN推進室」を設置
IOWN推進室の3つのミッション
IOWN推進室が掲げる使命は主に3つあります。
1つ目は人財育成です。IOWNの技術革新が進めば進むほど、それを理解し、伝える人財が必要となってきます。我々AKKODiSは、IOWNの開発そのものに貢献できる人財、IOWNを実装したインフラの運用ができる人財、さらにはIOWNを使って新しいビジネスを創出できる人財を育てたいと考えています。
2つ目は、ユースケース(活用事例)の創出です。AKKODiSには、IT系からモノづくり系まで、幅広いテックコンサルタントがいます。彼らがお客さまとフュージョン(融合)することによって、IOWNを活用した新たなユースケース創出に挑んでいます。
3つ目は、グローバルへの展開です。AKKODiSは世界30カ国でデジタルとエンジニアリングを融合させたソリューションを提供しています。こうした国際的な視点から得た知見をもとに、IOWNのグローバル展開に大きく寄与していきたいと考えています。
IOWN GLOBAL FORUM™に人財育成軸で唯一参画
IOWN構想の実現には、通信だけでなく、製造、金融、エネルギーなど、国内外問わず幅広い分野の技術連携が必要です。そこで2020年1月に設立されたのが、国際的な非営利団体「IOWN GLOBAL FORUM™」です。当初は、NTT、インテル、ソニーの3社でのスタートでしたが、2026年1月時点、世界中から170を超える企業や団体が加盟し、IOWN構想の実現に向けてグローバルに推進しています。
AKKODiSはフォーラム内で唯一、人財育成を軸に据えるテックコンサルティング企業として、2024年3月から参画しています。そこで、フォーラム参画企業と連携しながら研修コンテンツを制作しています。また、毎年開催されている世界最大級の通信関連見本市「Mobile World Congress(通称MWC)」には、IOWN GLOBAL FORUM™のIndustry Events & Conventions Task Forceのメンバーとして参画し、IOWNの価値を社会に広げる取り組みを推進しています。
次世代コミュニケーション基盤 「IOWN構想」の実現を目指す「IOWN GLOBAL FORUM」へ参画
IOWN構想の実現に向けて人財育成プログラムを展開
IOWNの本格普及に備えるためには、技術だけでなくビジネスの視点も併せ持つ人財をどれだけ育成・輩出できるかがカギになります。そこで我々AKKODiSは、2024年、NTTドコモビジネスさま監修のもと、IOWN構想基礎研修を発表しました。これは、IOWNが必要とされる社会的背景や技術の概要、IOWNがもたらす未来までの基礎知識を体系的に学べるカリキュラムです。エンジニアはもちろん、あらゆるビジネスパーソンが理解しやすいストーリーに組み立てています。今後は、APN研修カリキュラムやユースケース創出に向けたビジネス研修も開発していきます。
人財育成とユースケース創出の拠点「IOWN FUSION BASE」
どんなに優れた技術でも、実際に体験しなければその価値は伝わりません。その上、多様化・複雑化が進むAI時代のビジネスは、もはや1社だけでは成り立たなくなってきています。そこで2025年、IOWNの世界観を体感できる場として、AKKODiS本社(港区・芝浦)に「IOWN FUSION BASE」を新設しました。
IOWNの技術を体験できる場所は、NTTグループやオールフォトニクス・ネットワーク(APN)デバイスを開発しているベンダー以外では初めてのことです。本施設は、IOWN構想基礎研修の実施拠点としての機能を担います。加えて、IOWNに精通したAKKODiS社員がハブとなり、あらゆる業界のステークホルダーとの共創を活性化し、新しいビジネスを生み出す場として位置づけています。2025年6月に実施したオープンセレモニーでは、NTTドコモビジネスさまにご協力いただきOpen Hub ParkとIOWN FUSION BASEをAPNでつなぎ、IOWNの技術を活用した超低遅延の触覚伝送システムによるデモンストレーションを披露しました。その様子は多くのメディアに取り上げられ、大きな社会的インパクトを与えました。2025年は、IOWN FUSION BASEを通じて、AKKODiSのIOWNの取り組みを多くの方にお披露目する年でした。
「人財」×「事業」×「知見」を融合する「AKKODiS IOWN FUSION BASE」を新設
ステークホルダーとの融合拠点「AKKODiS IOWN FUSION BASE」テープカットセレモニーを開催
世界30カ国のグローバルアセットを生かして進化し続ける
IOWN推進室を中心に、人財開発とユースケース創出の両輪でIOWN構想を推進してきたAKKODiSのこれまでの取り組みは、NTTの経営陣が執筆された書籍『IOWNの正体』や、IOWN GLOBAL FORUM™のニュースレターにも掲載されており、確かな手応えを感じています。
AIが進化すればするほどIOWNのプラットフォームは必要不可欠になります。それに応じて、我々AKKODiSのテックコンサルタントやFusion Designer(営業職)も、先端技術へ大きくシフトすることが求められます。IOWNを理解する人財を育成し、新たなビジネスモデルの創出につなげていく。さらに、我々が保有する世界30カ国に及ぶグローバルアセットを生かして、IOWNの国際展開をさらに加速させ、世界スケールの事業を生み出していく。テックコンサルティング企業として新たな価値を提供し続けるため、これからもAKKODiSの挑戦は続きます。
次回は、IOWN GLOBAL FORUM™における現在進行形の取り組みと、AKKODiSが未来に向けて担う役割についてお伝えします。
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