IOWNⓇを「知る」から「活用する」へ:APN研修とIOWNユースケース創出ワークショップで広がるAKKODiSの人財育成

2026.09.07

前回は、MWC Barcelona 2026で見えてきたIOWN GLOBAL FORUM™の現在地と、IOWN®※1が研究開発や実証実験の段階から、社会実装と商用化に向けた新たなフェーズへ移行しつつあることをお伝えしました。しかし、どれほど優れた技術であっても、それを理解し、活用し、新たな価値へとつなげる人財がいなければ、社会実装は進みません。AKKODiSはこれまで、IOWN構想基礎研修を通じてIOWNへの理解促進に取り組んできました。今、その次のステージとして取り組んでいるのが、APN研修とIOWNユースケース創出ワークショップの開発です。IOWNを「知る」だけでなく、「活用できる」人財を育成するための新たな挑戦が始まっています。
※1 Innovative Optical and Wireless Networkの略で、NTT株式会社の商標または登録商標。以下、IOWN

IOWN®を「知る」から「活用する」へ

IOWN構想基礎研修の次のステージへ

AKKODiSは2024年、NTTドコモビジネス監修のもと、IOWN構想基礎研修を開発しました。この研修では、IOWNが必要とされる社会的背景や技術概要、そしてIOWNがもたらす未来について体系的に学べます。エンジニアだけでなく、幅広いビジネスパーソンが理解しやすい内容として展開してきました。一方で、IOWNの社会実装が進むにつれ、新たな課題も見えてきました。それは、IOWNという構想を理解するだけでは、実際の活用や提案には十分につながらないということです。実装フェーズへ進むためには、IOWNを構成する技術そのものへの理解をさらに深める必要があります。そこでAKKODiSは、IOWNの中核技術であるAPN(All-Photonics Network)に焦点を当てた実践的な研修の開発を進めています。

 

APNを理解し、その価値を説明できる人財を育てる

What's APN? 社会の隅々まで“光信号”でつなぐ/IOWN APN機器構成

 

APN研修では、光通信技術の基礎からAPNアーキテクチャ、さらに将来のOpen APNまでを体系的に学びます。単なる概要説明ではなく、「なぜAPNが必要なのか」「どのような技術で実現されているのか」「今後どのように発展していくのか」を理解することを重視しています。研修では、光ファイバーや波長分割多重(WDM)、デジタルコヒーレント技術などの光通信技術の基礎から、APN-T、APN-G、APN-I、APN-CといったAPNの構成要素まで幅広く学びます。さらに、現在の商用APNだけでなく、マルチベンダー化やOpen APNといった将来の方向性についても理解を深めます。

研修のゴールは、技術知識の習得そのものではなく、学んだ知識を価値の説明に生かせるようになることです。受講者は、次の事項を説明できるレベルを目指します。

  • APNが必要とされる背景
  • パケット通信とAPNの違い
  • APNの技術的特徴と価値
  • 顧客に対して技術的根拠に基づいた価値

 

技術理解をビジネス創出へつなげる

AKKODiS Innovation Labで開催されたIOWNユースケース創出ワークショップの様子

 

もう一つの取り組みが、IOWNユースケース創出ワークショップです。IOWNへの関心が高まる一方で、「IOWNをどのように活用するのか」「どのような価値を生み出せるのか」といった議論は、今後ますます重要になっていきます。

AKKODiSでは、IOWNの技術理解を実際のビジネス活用につなげるため、課題整理からアイデア創出、IOWN活用の検討、実証テーマの抽出までを行うワークショップを開発しています。お客さまの課題とIOWNを結び付け、ユースケース創出のきっかけを提供することが目的です。

本ワークショップの特徴は、自由な発想を重視している点にあります。参加者は、IOWN技術や未来の行動様式、さまざまなシーンを組み合わせながら、新たなサービスや社会のあり方を考えます。既存の常識や制約にとらわれることなく、多様なアイデアを生み出し、その可能性を広げることを目指しています。

また、IOWNの技術や可能性を起点に発想を広げるシーズ起点のアプローチと、業務課題や社会課題を手がかりにアイデアを具体化するニーズ起点のアプローチを組み合わせていることも、本ワークショップの特徴です。シーズとニーズの両面から検討することで、新規性と実現性を兼ね備えたユースケースの創出を目指しています。

 

地方創生への広がり

AKKODiS 森本直彦
Principal, Head of IOWN Promotion Office
森本 直彦

AKKODiSはこれまでも、地方創生を重要テーマの一つとして、人財育成による地域課題の解決に取り組んできました。IOWNユースケース創出ワークショップも、その知見を生かした取り組みです。自治体をはじめとする地域のステークホルダーと対話を重ねながら、地域課題の解決や新たな価値創出につながるユースケースを共創する場として活用していくことを想定しています。本ワークショップを通じて、これまでの地方創生の取り組みをさらに発展させるとともに、IOWNが持つ可能性を地域課題の解決や次世代人財の育成へとつなげていくことを目指しています。

IOWN社会実装を支える人財を育てる

AKKODiS 森本直彦

IOWN構想基礎研修を通じて「IOWNを理解する人財」の育成に取り組んできました。そして今、その先のステージとして、

  • APNを理解する
  • 技術的価値を説明する
  • ユースケースを創出する
  • ビジネス活用につなげる

人財の育成へと活動を広げています。

技術がどれほど進化しても、それを社会に届けるのは「人」です。AKKODiSは、人財育成とユースケース創出の両輪で、IOWNの社会実装を支える取り組みをこれからも推進していきます。

次回は、共創の拠点である「IOWN FUSION BASE」で開催されるイベントをレポートします。AKKODiSがどのようにステークホルダーとの融合を進めているのか、その模様をお伝えします。

研修サービス

顧客とのFusionを実現する社内人財開発を強化し、そこで生まれた実績のある優良コンテンツ・施策を外部へ販売する循環サイクルをつくることで、高付加価値な人財開発サービスを提供します。
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